JTB推計、夏休みの海外旅行者数は5%増の251万人、旅行単価も上昇

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ジェイティービーが取りまとめた夏の旅行動向によると、海外旅行人数は前年比5.0%増の251万人との推計で、2000年の集計以降については2001年の266万人、2000年の264万人に次ぐ過去3番目だ。海外旅行平均費用は3.7%増の22万2500円でSARSの影響で単価が上昇した2003年の22万2893円に次ぐ2番目。海外旅行総消費額は8.9%増の5585億円となり、人数の増加が総消費額を押し上げる形となった。

 なお、国内を含む全体の旅行需要は全て上向き。国内旅行は2.3%増の7535万人、総旅行人数は2.4%増の7786万人と2000年以来、過去最高を記録する見通し。総消費額も4.6%増の3兆2560億円と、過去最高に達する見込みのほか、旅行日数については0.1日増の3.6日と旅行日数もやや長くなる見通し。厚生労働省の調査でも、夏季の連続休暇の通算休暇日数は平均で前年の0.2日増となる7.9日という調査を補完する調査となった。
 なお、調査は6月4日から13日の期間、2200人を対象として、7月15日から8月31日に商用・業務による出張旅行を除く1泊以上の旅行について全国200地点で調べたもの。


 動向としては、夏の申込みが例年に比べ早期になっているよう。特に、リピーターが多いハワイ、グアム、国内では沖縄が顕著だという。また、間際化が進む一方で、航空会社、旅行会社ともに早期予約特典を打ち出しており、燃油サーチャージが加算されることで増額分を早期予約で埋め合わせられるというポイントもあるようだ。

 方面別では中国が12.1%増の34万3000人となり、2005年の実績である9.5%減の30万6000人から回復基調。このうち中国については、完全回復は10月という見方もあるが、夏を契機にレジャーでの低調な傾向を脱却するとの見方が大勢。また、ホテルの供給量の逼迫が伝えられるハワイについては1.4%増の22万3000人、減便がこのところ響いていたグアム・サイパンは4.6%増の18万2000人。また、地震のあったインドネシアについては15.7%減の7万人と動向は鈍い。ニュージーランドは5.0%減の1万9000人と供給座席数の減少も影響しているようだ。なお、方面別の詳細は下記のとおり。


JTB調査 夏休み期間(7月15日〜8月31日)海外方面別旅行人数推計
総数/251万人/5.0%<↑>
アジア合計/129万6000人/6.4%<↑>
 中国/34万3000人/12.1%<↑>
 台湾/12万人/-4.0%<↓>
 香港/9万6000人/9.1%<↑>
 韓国/33万5000人/10.9%<↑>
 タイ/12万8000人/6.7%<↑>
 シンガポール/6万5000人/4.8%<↑>
 インドネシア/7万人/-15.7%<↓>
 マレーシア/2万9000人/7.4%<↑>
 その他/11万人/4.8%<↑>
北米州合計/69万4000人/2.2%<↑>
 ハワイ/22万3000人/1.4%<↑>
 グアム・サイパン/18万2000人/4.6%<↑>
 米国本土/22万6000人/0.9%<↑>
 カナダ/5万4000人/1.9%<↑>
 その他/9000人/12.5%<↑>
欧州合計/36万1000人/6.2%<↑>
大洋州合計/12万9000人/1.6%<↑>
 オーストラリア/9万4000人/2.2%<↑>
 ニュージーランド/1万9000人/-5.0%<↓>
 南太平洋/1万6000人/6.7%<↑>
その他(アフリカ・中南米等)/3万人/15.4%<↑>

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